オーケストラが演奏前に「オーボエの音」に合わせる理由
結論:オーボエは「音程が安定していて、よく通る」から
オーケストラが演奏前にオーボエの音を基準にチューニングするのは、オーボエの音程が変わりにくく、たくさんの楽器の中でもはっきり聞き取れるためです。
そもそもなぜ音を合わせるのか
大勢が別々の楽器を演奏するオーケストラでは、全員の音程の基準がそろっていないと、演奏がにごってしまいます。
そこで開演前に、ある一つの音(多くは「ラ」の音)に全員が合わせます。これがチューニングです。
オーボエが選ばれる理由
基準役にオーボエが選ばれるのには、はっきりした理由があります。
- 音程が安定している:気温や湿度で狂いにくい構造
- 音がよく通る:独特の音色で、大人数の中でも埋もれない
- 他の楽器が合わせやすい:基準として聞き取りやすい
指揮者やコンサートマスターにとって、頼れる「音の物差し」なのです。
ピアノがある日は例外
ただし、ピアノが加わる演奏会では事情が変わります。ピアノは一度調律したら本番中に音程を変えられないため、この日はピアノの音が基準になります。
みんながピアノに合わせるのです。
開演前の「儀式」を楽しむ
次にコンサートに行ったら、開演前のチューニングにも注目してみてください。最初にオーボエが「ポーッ」と鳴らし、それに弦楽器、管楽器が次々と重なっていく——あの瞬間は、名演奏が始まる前の美しい儀式なのです。