ピアノの鍵盤が「88鍵」なのは人間の耳の限界だった
結論:88鍵は「人が音楽として楽しめる範囲」
ピアノが88鍵なのは、それ以上音を高くしたり低くしたりしても、人間の耳には音程として気持ちよく聞こえにくくなるためです。
鍵盤は「少しずつ増えてきた」
ピアノの前身の楽器は、もっと鍵盤が少なく、60鍵ほどでした。作曲家がより豊かな表現を求めるにつれ、音域が少しずつ広げられていきました。
そして19世紀後半、現在の88鍵に落ち着きました。
なぜ88でストップしたのか
理論上は、さらに鍵盤を増やすこともできます。しかし増やさなかったのには理由があります。
- 高すぎる音:キーンと耳障りで、音程が聞き分けにくい
- 低すぎる音:ゴロゴロと濁って、はっきりした音程に聞こえない
つまり88鍵の両端あたりが、人間が「音楽の音」として心地よく感じられるギリギリの範囲なのです。
めったに使われない両端
実は、88鍵の一番端の音は、実際の曲ではほとんど使われません。
- 最高音・最低音の数鍵は「効果音」的な使われ方
- 曲の大半は真ん中あたりの音域で作られる
それでも88鍵あることで、いざというときの表現の幅が確保されています。
鍵盤の数ひとつに、人間の聴覚の限界という科学が隠れているのです。