日本の漫画が「右から左」に読む理由と、海外版の工夫
結論:日本語の「縦書き・右から左」に合わせているから
日本の漫画が右から左へ読むのは、日本語の伝統的な書き方が「縦書きで、行は右から左へ進む」形だからです。
文字の流れにコマを合わせる
日本語の本や新聞は、縦書きで右から左へと読み進めます。漫画もこの流れに合わせているため、
- ページは右から左へめくる
- コマも右上から左下へ読む
- セリフも縦書きが基本
文章とコマの流れが一致することで、自然に読めるようになっているのです。
海外版で起きた「反転問題」
日本の漫画が海外へ輸出されるとき、かつては大問題が起きました。欧米の本は左から右へ読むため、そのままでは読みづらいのです。
初期の海外版では、絵を「左右反転」させて出版していました。ところがこれには弊害がありました。
- 右利きのキャラが左利きになってしまう
- 文字(看板やロゴ)が鏡文字になる
- 作者の意図した構図が崩れる
今は「日本式のまま」が主流
現在は、海外でも日本のオリジナル通り「右から左」で出版するのが一般的です。巻末に「本は右から開いてください」と注意書きが入っていることも多いほど、日本式が受け入れられています。
日本の漫画文化が世界標準を変えた——読む向きひとつにも、そんな歴史が刻まれているのです。