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月は毎年地球から遠ざかっている!?数億年後の未来の夜空はどうなる?

毎年3.8cmずつ遠ざかる月

地球にとって唯一の自然衛星である「月」。 私たちが毎晩見上げているあの月は、実は地球から少しずつ遠ざかっています。

アポロ計画で月面に設置されたレーザー反射鏡を使った精密な測定により、月は毎年約3.8センチメートルずつ地球から離れていることが判明しています。 爪が1年で伸びる長さに近いスピードですね。

なぜ遠ざかってしまうのか?

月が遠ざかる主な原因は、**「潮汐摩擦(ちょうせきまさつ)」**と呼ばれる現象です。

月の引力によって地球の海が引っ張られ、満ち引き(潮の満ち引き)が起きます。 しかし地球は自転しているため、膨らんだ海の水が地球の自転と摩擦を起こします。この摩擦によって地球の自転スピードがほんの少しずつ遅くなっているのです。

物理学の法則(角運動量保存の法則)により、地球の自転スピードが遅くなる分のエネルギーは月を押し出す力に変換され、結果として月の軌道が少しずつ外側へ広がってしまっています。

未来の地球から「皆既日食」が消える

では、このまま月が遠ざかり続けるとどうなるのでしょうか?

見た目の大きさがどんどん小さくなるため、およそ6億年後には「皆既日食」が完全に見られなくなると言われています。 現在の地球では、太陽と月が偶然にも同じ見た目の大きさ(太陽は月の400倍大きいが、400倍遠い)であるため、月が太陽をすっぽり隠す奇跡の現象が起きています。 しかし月が遠ざかると、太陽を隠しきれなくなり「金環日食」しか見られなくなってしまいます。

私たちが今の完璧な皆既日食を楽しめるのは、地球の長い歴史の中でも「たまたま今の時代だけ」という、非常にロマンチックな事実なのです。

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