エレベーターの「閉」ボタンを押しても早く閉まらない?
連打しても意味がない?
朝の出勤時など、急いでいる時にエレベーターに乗り込むと、ドアが閉まるのを待てずに「閉」ボタンを何度も連打してしまうことはありませんか?
実は、アメリカをはじめとする海外の一部や、古いビルの一部のエレベーターでは、「閉」ボタンを押してもドアが早く閉まるわけではない(ボタン自体が機能していない)という驚きの事実があります。
なぜ「ダミー」のボタンがあるのか
特にアメリカなどでは、「障害を持つアメリカ人法(ADA)」という法律に基づき、車椅子の方や体の不自由な方が安全に乗り降りできるよう、ドアが一定時間(例えば3秒以上)開いたままでなければならないと定められているケースが多いです。
そのため、システム上で「閉」ボタンの機能を無効化しているエレベーターが多く存在します。 では、機能しないのになぜボタンが設置されているのでしょうか?
それは**「プラセボ(偽薬)効果」**を狙ったものです。 人間は「自分が状況をコントロールできない」と感じると強いストレスを感じます。ただ待っているだけだとイライラしますが、「ボタンを押す」というアクションを起こすことで、「自分でドアを閉めた(コントロールしている)」という錯覚を得られ、ストレスが軽減されるのです。
日本のエレベーターはどうなの?
「えっ、じゃあ日本のエレベーターもダミーなの?」と不安になったかもしれませんが、ご安心ください。 日本のほとんどのエレベーターの「閉」ボタンは正常に機能します。
日本のエレベーターメーカーは非常に優秀で、法律的な制約も海外とは異なるため、利用者の利便性を優先して「閉」ボタンを押せばすぐに閉まるように設計されています。 (ただし、他の人が乗り込もうとしている時に無理に閉めるのはマナー違反ですので気をつけましょう!)
次に海外旅行に行った時は、エレベーターの「閉」ボタンが本当に効いているか、こっそりテストしてみるのも面白いかもしれません。