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江戸時代の人は1日に何キロ歩いていた?驚異の体力

移動手段は「自分の足」のみ

現代の私たちは、ちょっと離れたスーパーに行くのにも車や自転車を使い、遠出をするなら電車や飛行機に乗ります。 では、交通機関が発達していなかった江戸時代の人々は、一体どうやって移動していたのでしょうか?

答えはシンプル。**「ひたすら歩く」**です。 お金持ちの武士や商人は駕籠(かご)や馬に乗ることもありましたが、一般的な庶民にとって移動手段は自分の足しかありませんでした。

お伊勢参りでの驚異の歩行距離

江戸時代、庶民の最大のエンターテインメントの一つが「お伊勢参り(三重県の伊勢神宮への旅行)」でした。 江戸(現在の東京)から伊勢までの距離は、およそ片道500キロメートル。

当時の旅人は、この距離をなんと約15日間で歩き切っていたと言われています。 計算すると、1日あたり約30〜40キロメートルを歩いていたことになります。これはフルマラソン(42.195キロ)に迫る距離を、何日も連続で、しかも舗装されていない山道や峠を越えながら歩いていたということです。

なぜそんなに歩けたのか?

なぜ当時の人々はそれほどの長距離を歩くことができたのでしょうか。 一つは「歩き方」の違いです。当時の人々は、腕を大きく振らず、すり足のようにして重心の上下動を少なくする「ナンバ歩き」に近い歩き方をしていたと言われています。これにより、体力の消耗を抑え、長時間歩き続けることができました。

また、現代のように柔らかいクッションのある靴ではなく、薄い「わらじ」を履いていたため、足の裏の筋肉やふくらはぎが強靭に鍛えられていたことも大きな理由です。

万歩計で「1日1万歩(約7キロ)」を目標にしている現代人からすると、まさに超人のような体力ですね。

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